【桂春蝶の蝶々発止。】涙のはるか延長線上に存在する笑顔…戦争体験者の心の傷「一生伝えてまいります」

 僕のライフワークで、命の意義を見つめる“落語で伝えたい想い”、その代表作「ニライカナイで逢いましょう~ひめゆり学徒隊秘抄録~」は、製作時、戦争経験者の方々から体験談をお聞きしました。

 元ひめゆり学徒隊員のお2人にも取材しましたが、どの証言も忘れ難いです。

 集団自決しようとした際、手榴(しゅりゅう)弾のピンを抜くと学徒隊が「うわぁーっ」と爆弾近くに顔を近づける…これは「いい位置を確保しないと死ねないから」なのだそうです。

 「椅子取りゲームみたいなものよ…」。そう笑顔で語られた時に僕は、戦争の恐ろしさを生で感じた衝動で息切れがしました。

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 ところがなんと、自決しようとした2回とも不発弾だったようで、「当時の日本製は、本当に欠陥が多かったんだよ。でも、まあ、欠陥製品のおかげでいま生きてるんだけどさ、あはは」。これだけ壮絶な話をなぜか「笑って」話されるのです。

 もうおひと方には、石垣島で取材させていただきました。艦砲射撃、機銃掃射の多さから「鉄の暴風」と言われた沖縄戦。学徒隊の任務である水くみの帰り、至近弾が炸裂し、友人が腹部に被弾。苦しみのなか、「お父さん、お母さん…」と言いながら亡くなっていった。

 でも、これだけの話をこの方もなぜか「笑って」話される。僕はとても不思議だったので、柔らかく丁寧に聞きました。「どうして笑っておいでなのですか?」と。

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